無論おフランスにもコミックの文化はありまして、
フランス(ベルギー等でも)ではマンガは「バンド・デシネ」と呼ばれています。
意味は「描かれた帯」。成程でしょ?
通称「B.D」。「ベデ」と読みます。
日本では手塚治虫先生や大友克洋先生始め、色んな作家に影響を与えたジャン・ジローことメビウスが有名ですね。メビウス先生によれば日仏相互に影響を与え合っていると。
「BD」の作家たちは、どちらかと言うと日本漫画家に近いのかもしれません。
アメコミのように完全にシステマチックな分業制ではなく、一人の先生の作家性が重んじられてます。
おそらく全て一人で描いているのではないでしょうか?
だから一巻が出た後、続きが数年後というような作品もめずらしくないようです。
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『天空のビバンドム/LE BIBENDUM CELESTE」
ニコラ・ド・クレシー作。
http://www.asukashinsha.jp/s/crecy/

表紙見るだけでその画のクオリティ分かっていただけると思います。
超絶技巧と言って過言ではないと思いました。
「ジョジョ」の荒木飛呂彦先生も絶賛する画です。
油絵やら水彩やらそれの合わせワザやら、あらゆる技法を駆使しているそうです。
描き込みだって並み大抵ではありません。
だから読むのがすごく時間かかりました。
日本のマンガのようにコマからコマへと華麗に動けるという爽快感は無いですが、画を一枚一枚じっくり見て発見する快感がありました。
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物語を説明するのが難しいのです。
あるのか無いのか・・・
この物語の語り部は事故で首だけになってしまったロンバックス教授。
主人公は上の絵の方、アザラシのディエゴです。
彼がニューヨークに良く似た街「ニューヨーク=シュル=ロワール」にやってくるところから物語は始まります。
ピュアな彼を操って市の権力者が目指すのは100年に一回開催される「愛のノーベル賞」受賞。
一方、悪魔はそれを阻止せんと動き出します。
ディエゴのピュアさがそうさせるのか、周りにには思惑の違う第二、第三の勢力が現れ始めます。
(書いていても分かりませんね)
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一度読んで下さい。

くすんだ色合いに「赤」をベタで入れるのがクセなのかもしれません、ニコラ・ド・クレシー。
そこここで原色の「赤」が印象的でした。

ちなみに「ビバンドム」とは仏のミュシュランタイヤの白いモコモコキャラクター。
何故それがタイトルかも意味があるようなないような。

もともと飛鳥新社から出ている「ユーロ・マンガ」という雑誌に連載されていたのですが、最終章待たずして単行本化!ほんまに!商売上手!