『ハートロッカー/THE HURT LOCKER』
2008年度作品
キャスリン・ビグロー監督作品。
公式サイトhttp://hurtlocker.jp/
予告編http://www.youtube.com/watch?v=J22-8Bu4mHw
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元ダンナのジェームズ・キャメロン監督作品『アバター』と真っ向対決して、アカデミー賞の作品賞含む六部門をかっさらったことは記憶に新しいですね。
やっと観に行けました。
久々に気に入った戦争映画です。『アバター』と同レベルの「そこに在る感」が画面から出ています。
イラクの戦場に放り込まれるのです。
観ている最中の緊張感たるや物凄く、こちらはそこから来る激しい胃痛と戦ってました。

一応ストーリー(コピペです。ネタバレではないですよ)
「2004年、イラク・バグダッド郊外。アメリカ軍の危険物処理班は、仕掛けられた爆弾の解体、爆破の作業を進めていた。だが、準備が完了し、彼らが退避しようとしたそのとき、突如爆弾が爆発した。罠にかかり殉職した隊員に代わり、また新たな“命知らず”が送り込まれてきた。地獄の炎天下、処理班と姿なき爆弾魔との壮絶な死闘が始まる――。」
ここから想像されるヒロイックなアクション編とは全く真逆な作品です。
王道を否定するかのように冒頭、ガイ・ピアースという主役級有名俳優扮する爆弾処理隊員があっさり命を落とします。
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その後これまた主役級俳優レイフ・ファインズが登場、何の感慨もない死に方で消えていきます。
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デイヴィッド・モースも登場しますが単にバカな上官という。
これでこの作品のルールがはっきりします。
「ここでは命は安い、何が起こるか分からない」

ご存知のように爆弾処理の映画です。
しかし処理の成功したときのカタルシスなんてありません。ただただ緊張と弛緩。
「戦争は麻薬だ」というテロップで映画は始まりますが、主人公ジェームズは中毒患者なのです。
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防爆スーツは『バットマン』のバットスーツと同じ意味と取ります。
ある事件を境にジェームズはさらに闇雲に危険な処理を実行します。
解決できない大きな問題が彼にのしかかってくるのです。
後は劇場で。
一つだけ大前提をウェイン町山さんも言われてますが
「イラク人の爆弾テロで死ぬのもやはりイラク人」なのです。
だから米国人である主人公たちは真摯に処理をし、イラク人の生命を救うというモチベーションが生まれます。



細かいねたばれ
狙撃手同士の戦闘をリアルに描いたシーンがこれまた緊張感ありありで。
バレットとドラグノフ(多分)の対決。
きちんと狙撃手の横にはスポッターが付き指示します。
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超長距離ではスコープの先の敵も陽炎でぼやけているのです。
それは敵も同じこと。
少しでも動きがあればそこを撃つ。
待って・・・・
撃って・・・
撃たれて・・・・
待って・・・・
撃つ・・・
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ここだけでも観る価値あり。

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『ハートロッカー/HURT LOCKER』、苦痛の詰め物=爆弾と解釈してたのですが、
「棺桶」や「過大な精神的苦痛や負荷を強いる相手や物」の意だそうです。