前回の続き…
朝の登校時間。教室は少し騒がしい。
もうなんでもいいや…地球滅びないかな…。
「うーす。」後ろから男子生徒の声がかかる。
「うす」とだけ俺も挨拶を返した。
「元気ないじゃん。なんかあったの??」
男子生徒は心配そうに下を向いた俺の顔を覗き込んで言った。
「なんもないよ。」いや、なんもあるんだけどさ。
「ホントかよ??すげー暗い顔してるし(笑)」
「うるせーよ。」
彼なりに気遣ってくれてるのだろう。
そんな会話をしているうちにHRのチャイムが鳴ったので席に着いた。
さて、これからどうしようかな…
2010年春_____
俺、須藤太一(すどうたいち)は高校生になった。
小、中と彼女が出来なかった俺はどうしても高校デビューして彼女が欲しかった。
中学校でモテない要素はなかったはずなのに。若干悪口言われてたくらい。
ちょっと話すとき声が聞こえないからってみんなそんなに僕の事きらいだったのかなぁ??
高校デビューするためには初めがすごい肝心。なんとなく嫌われていた中学時代に決別するべく頑張れ俺。
席に着いていた俺は隣の席の女の子に話しかけることにした。
「おはょ…」なんかリスカする女子みたいな口調になってしまったがなんとか挨拶出来た。
「あ、おはよ!」
元気よく返してくれた。
なかなか高校生活のいいスタートが切れた感はある。
せっかく話せたし何か話題を広げないと…と考えてたら彼女の方から話を広げてきた。
「あたし荒木蒼(あらきあおい)!宜しくね!」
「あ、俺は須藤太一!えーと荒木さんはどこの中学から来たの??」
「あたしはすぐそこの中学だよ!家も近いしこの高校来たんだー。須藤君はどっからきたの??」
「俺はここから二駅離れたとこにすんでるんだ。中学も駅の近く。」
「へーそうなんだ!お互い仲良くしようね!」
ああ、切れてる。俺めっちゃいいスタート切れてる。
そう、切れすぎてこの後手首切りたくなるんだけどそれはまた後の話であってこのときの俺は希望に満ちた某海賊漫画の主人公並にきらきらしていた。でも海賊の王にはならない。
チャイムが鳴り二人の会話の終わりを告げて教室が少し静かになった。