「雨の日は、徳が2倍」── 恵比寿の徳拾いと、信じる物語を選ぶ話 | 渋谷区 恵比寿 の駅前 税理士のブログ

「雨の日は、徳が2倍」── 恵比寿の徳拾いと、信じる物語を選ぶ話

渋谷区 恵比寿 の 税理士 上田智雄です。

 

9月26日(土)、朝の7時30分。月に一度の徳拾いを開催しました。

 

徳拾いというのはゴミ拾いのことなんですが、誰かが「ゴミ」と口にしたら、すかさず周りが「徳だよ」と突っ込む。それだけのルールです。

 

 

 

【雨の日は、徳が2倍】

 

この日は朝から雨でした。

 

前の日に「明日、雨だけどどうする?」という話が出たのですが、「雨の日にやれば徳が2倍になるよね」ということで、あっさり決行が決まりました。

 

片手に傘、レインコートを着て、空いたほうの手で徳を拾う。始まった時点では11名ほどでしたが、あとから合流した方もいて、最終的に16名が集まってくれました。

 

雨でもこれだけ来るんだな、と思いました。

 

机の上には今回も、徳袋(ゴミ袋のことです)と手袋が1人分ずつセットになって並んでいました。うちの若手Cくんが用意してくれていたものです。

 

じつは前の晩に当社内の送別会があって、彼は他のメンバーと朝まで飲み、そのままここに来てくれたのだとか、、、

 

驚くほどの体力です。そして、それでもなお尽きない貢献心。本当に感服しました。

 

 

【ティッシュが、ウェットティッシュになる】

 

終わったあとの感想で、こんな話が出ました。

 

「地面に張り付いたタバコが、濡れていて取りづらくて。持っていった普通のティッシュも、雨でウェットティッシュになっちゃって、余計に拾いづらかったです」

 

「雨でちょっと嫌だな、面倒だなと思うものをサッと取るときに、今日一日が良くなりそうな予感がしました」

 

「拾っていたら、散歩している方が挨拶してくれた。見ず知らずの人から声をかけてもらえることって、普段はあんまりないなと思いました」

 

 

そして、2年半通っている常連の方は、この日、初めてスマホを拾ったそうです。

 

「排水溝の端の、水が流れているところに埋もれていました。

 

 交番に持っていったらお巡りさんが不在だったので、出勤してきたらすぐ目に入るところに置いてきましたよ」

 

まさに徳ですね。

 

 

【「徳が2倍」は、誰が決めたのか】

 

ところで、雨の日は徳が2倍。これを決めたのは、前の日の私たちです。

 

もっと言えば、「ゴミを拾うと徳が積める」こと自体、事実ではない話。「1+1=2」というのとは違います。私たちが後から意味をつけた、ひとつの物語です。

 

私たちの人生は常にそうしてできていると思います。

 

これは良いこと、これはいけないこと、これは立派、これはみっともない。。。育った環境や経験から、知らず知らずのうちに物事に意味をつけ、その枠の中で生きています。

 

この世界のほとんどは事実ではなく、私たちは人がつくった意味づけの中に生きているのでしょうね。

 

 

 

【どの物語を信じるかは、選べる】

 

でも、だからといって意味がないとは思いません。事実ではないからこそ、どの物語を信じるかは、自分で選べます。

 

「人の役に立とう。今日一日を気持ちよく過ごそう。」

 

徳拾いに集まる人たちが信じているのは、そういう物語なのだと思います。

 

 

雨の朝に、わざわざ16名が出てきてくれる。なんででしょうね。うまく言葉にできません。

 

ただ、その物語をいいと思う人が、これだけいる。それだけのことなんだと思います。

それ以上でも、それ以下でもない。

 

雨の中集まってくれた16名のみなさん、ありがとうございました。

 

 

次回は10月24日(土)、朝8時30分スタートです。ご都合の合う方は、ぜひ恵比寿でご一緒しましょう。