絶景オフィスで考える!M&Aを「成長戦略」として捉える必要性 〜 fundbookカンファレンス | 渋谷区 恵比寿 の駅前 税理士のブログ

絶景オフィスで考える!M&Aを「成長戦略」として捉える必要性 〜 fundbookカンファレンス

渋谷区 恵比寿 の 税理士 上田智雄です。

 

 

昨日、M&A仲介大手のfundbookさんが主催するカンファレンスに、パネリストとして参加させていただきました。

会場となったfundbookさんの虎ノ門ヒルズ25階オフィスからの眺めはまさに絶景!今どきのM&Aプレイヤーの勢いを肌で感じました。

 

 

 

 


 

M&Aの「ゼロイチ」を生み出すためのカンファレンス

 

今回のカンファレンスには、M&Aを中心に活動されている会計士、弁護士、生命保険会社などの周辺企業が多く参加され、「M&Aのニーズを把握する01会」というテーマのもと開催されました。

 

私を含め4つの士業事務所様が登壇し、お客様に対して「M&Aについてゼロからイチを生み出すための仕掛け」について、詳しく議論を交わしました。

 

 

 

私個人がM&Aに対して抱いている考えを少しまとめてみます。

 


 

1. 会社経営を取り巻く環境の変化とM&Aの必要性

以前よりも、M&Aに関係するご相談は増加傾向にあると感じます。

 

これはM&Aに限らず、オーナー経営というスタイルにとどまらず、外部出資を募ったり、上場を目指したりするケースが以前よりも増えていることからも分かります。これは、資本主義社会へと移行しつつあるという大きな流れだと捉えています。

  • 激変する経営環境: 経営環境は激しく変化しており、かつてのように「ただその業種の仕事を引き継げば誰でも経営ができる」という時代ではなくなりました。経営者の考え方、熱意、能力によって経営成績が大きく変わる時代。

  • 事業承継の多様化: 親族や従業員に会社を承継していくことは、これまでの経営スタイルやお客さま、従業員との関係を大きく崩さずに進められる良い選択肢です。しかし、必ずしも全ての場合にマッチするケースばかりではない。

したがって、M&Aによって、その事業を得意とする人に任せるという選択肢は、今や必要不可欠なものになっているのではないかと思います。

 

 

 

 


 

2. M&Aを「成長戦略」として捉える

 

M&Aには「会社を売ってマネーを手に入れるもの」という一面的なイメージがありますが、それだけでは無いと思います。

 

私個人は、会社とは「全従業員の物心両面の幸福の追求にある」と考えています。

この視点からもっとポジティブな側面でM&Aをみるなら、それはまさしく「成長戦略」の一つとなるのかなと思います。

 

【成長戦略としてのM&Aの例】

例えば、国内市場をターゲットとしてきた企業が、海外進出を考える場合。海外を得意とするファンドに株式の50%を売却するとします。

  • 相乗効果(シナジー)の獲得: 株式を取得したファンドは、株価リターンというインセンティブがあるため、積極的に海外展開を支援してくれる。これは、自社に足りないもの(海外販路やノウハウなど)を外部から補ってもらうという、非常にポジティブな相乗効果を狙える。

  • 従業員へのリターンと経験: 成長を促すことで、結果的に従業員たちが一生懸命頑張った活動に対してのリターンが大きく得られる可能性が高まる。さらに、これまでの経営者の器では経験できなかったような新しい挑戦やキャリアを体験してもらうこともできる。

  • 高い株価での出口戦略: 成長を実現した後に、残りの株式50%を最終的に売り渡せば、すぐに売るよりも高い株価でのリターンを得ることができる。これは、従業員を豊かにし、経営者が最後の余剰分を享受するという理想的な流れもつくれる。

このように、M&Aを単なる事業承継やハッピーリタイアの手段としてだけでなく、会社の成長を加速させるための戦略として考えるとしっくり来ると感じています。

 

 

 

 


 

3. M&Aニーズ把握の仕掛けと「カロリーゼロ」の信頼関係

今回のパネルディスカッションでは、M&Aニーズをどのように把握し、「0から1を生み出すか」という具体的な手法が議論されました。

 

経営者の方々は、M&Aについて相談する際に、以下の二つの懸念を抱くため、お客様の方からM&Aについて切り出せない事情があります。

  1. しつこい営業の懸念: M&Aプレイヤーのどこか1社にでも声をかけようものなら、その後のしつこい営業が来ることを恐れています

  2. 情報漏洩・混乱の懸念: また、どこの馬の骨だか分からない人に相談し、その情報が中途半端に漏れると、従業員や取引先などに余計な混乱を招くことになりかねません。

だからこそ、会計事務所がお客様の最も身近な相談相手として存在することが非常に重要になると考えます。

 

私自身、当社の顧問先社長とfundbookの方々との食事会を多数設けるなど、fundbookさんとは近しい関係を築いています。

 

 

特に、今回の司会を務められたFundbookのアライアンス戦略本部のSさんとは、月1回実施している恵比寿の徳拾い(ゴミ拾い)にもご参加いただいており、ビジネスに限定しないフットワークの軽い関係性を構築しています。

 

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こうしたビジネス以外の場でのコミュニケーション(私は「カロリーゼロの付き合い」と呼んでいます)を通じて、腹を割って話すことで信頼しあう関係を築くことは、大きなお金が動くビジネスには必要なのかもしれません。

 

 


 

4. 今後の取り組み: M&A業務は士業事務所の「不可欠な業務」へ

 

M&Aは、今後も士業事務所にとって必要不可欠な業務になっていくと思います。

 

私たちもM&Aを単なる経済的リターンの手段としてではなく、「会計を通じてお客さまを強くする」という事務所のミッションのもと、お客様の人生設計をサポートする選択肢の一つとして捉えていきたいと考えています。

 

【具体的な取り組み】

  1. お客様への周知徹底:
    まず事務所がM&Aに取り組んでいることをお客様へ周知。

  2. 担当者(社員)のスキル向上と啓蒙:

    資本取引などの専門的な領域を含め知識を深めるための社内勉強会を実施し、顧問先へのサービスとして提供できる体制を整えていく。

  3. M&Aを「成長戦略」のツールとして捉え、お客様の未来に貢献できるようする。

 

最後に、、、

今回のカンファレンスは、大変刺激になりました。fundbookの皆さま、ありがとうございました!

 

そして、懇親会の場では・・・

 

 

当社の大食い若手Cくんが、ローストビーフの前に張り付いておりまして・・・

 

 「超おいしいから(40名分のうち)半分くらい食べましたよ!」 と、満面の笑みでご満悦の様子でした。

 

 

ご出席の皆さま、申し訳ございませんでした(笑)

 

 

 

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