会計の「ボトムアップ」と「トップダウン」のアプローチ!
渋谷区 恵比寿 の 税理士 上田智雄です。
会計のとらえ方には、
ボトムアップとトップダウンの2種類のアプローチが
あると思っています。
これは物の見方、考え方についての話なのですが、
ボトムアップ
ボトムアップというのは、演繹法的な考え方で、
今ある状況や能力から、
「この先どうなるのか?」「何ができるのだろうか?」
を推測しながら動く方法です。
トップダウン
これに対してトップダウンは、帰納法的な考え方で、
「どうなりたいのか?」「何がしたいのか?」からの
目標逆算で今の行動を決める方法です。
会計の仕事に携わっていると、
その業務の多くは正しい数字を作るための作業に
かけられるので、思考はボトムアップに寄っていくのが
一般的だと思います。
資料を見ながら、数字が事実どおりに反映されているか
どうかを確認することに多くの時間が割かれます。
よって、事実であるボトム側に自分たちの身を置いている
時間が多いので、ボトムアップで思考に寄りがちです。
ただし、会計の仕事は、
知識や経験を積んでいった一定のフェーズの先からは、
トップダウンの思考が求められてきます。
「事業規模を10倍にするためには、どう会計を
組み立てていく必要があるのか?」
「ビジネスイノベーションを創り出すには、どのような
財務状況が良いのか?」
とかを考えていくアプローチです。
今週も、社内にて財務コンサル勉強会をしました。
これは、会計をトップダウンのアプローチを学ぶ場です。
将来のあるべき姿をイメージしながら、
アイディアを複数出し、検証し、
そして、その道筋を組み立てていく。
いわゆるデザイン思考に近い感じです。
今はしっくり来ないところもあるかも知れませんが、
将来とても役に立ってくるアプローチなので、
いまから少しずつ準備をできればと思って勉強会を
開いています。
そして、ボトムアップも大切です。
法令や会計基準を熟知していき、
現実をしっかり把握できるスキルがなければ、
トップダウンのアプローチも軽いものになってしまいます。
今の業務も大切にしながら、
一歩一歩着実に、力を身につけていきましょう。
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