裁判員制度:12人の怒れる男 | 渋谷区 恵比寿 の駅前 税理士のブログ

裁判員制度:12人の怒れる男

今年の7月下旬より、日本でも裁判員制度が始まります。

殺人事件や強盗事件などの凶悪犯罪を一般人が裁くことになります。


裁判員制度は、裁判員の報酬としての跳ね返りも少なく、名が売れることもありません。むしろ

経済合理性から考えるとマイナス要因が目立つような気もします。 





ちょうどこの正月休みに 映画 『12人の怒れる男』 を観ました。


ちょうど陪審員制度について描かれている内容で、

12人の陪審員たちが、殺人犯罪の容疑にかけられた1人の少年を審議していきます。


最初は、一般人である陪審員たちは私情や偏見、思い込み、また周囲の意見に流されながら

審議をしていましたが、一人の陪審員の冷静で正義感のある意見をきっかけに、問題に真摯に

向き合い評決を下すストーリーです。




人が人を裁くということの難しさを感じます。

容疑者が死刑になるかどうかの局面を、冷静に判断できるかどうか、、、

本当に難しいと思います。



無作為に選ばれた裁判員も多種多様です。


無意識の偏見で容疑者を忌み嫌う人

さっさと裁判を終わらせたい、裁判に興味のない人

単に議論で勝つことが目的になってしまった人


人間ならではの心が正しい判断をするとは限りません。


ただし、この難しさの反面




裁判の一端を担う事で、私たちが住む社会の中で、

どういう犯罪が起こっているのか?

どういう問題があるのか?

を冷静に考え、自分のものとして意識することができるのなら

社会的には悪くはない制度のような気もしています。