日経平均株価9,157円 | 渋谷区 恵比寿 の駅前 税理士のブログ

日経平均株価9,157円

今日、某大学教授から質問をうけました。


『株式投資のキャピタルロスは給与所得と損益通算できるか?』




その教授は、とあるニュース番組のコメンテーターとしてご活躍中なのですが、

その際のネタとして使いたいということでした。



今日の日経平均株価は9,157円。

ここ9日間の大暴落で、資産価値を減らして落ち込んでらっしゃる方も多いかと思います。



株で大損。

人によっては数カ月分の給与が吹っ飛ぶくらいの損をしているわけですから、

その分税金が安くなってくれれば、せめてもの救いになります。






でも、残念なことに


株で損をしても、税金が安くなることもなければ、国から資本注入の救済措置もありません。

株の売却損は、給与所得から引くことはできないのです。




そういうわけで、これは番組でのネタにはならなかったので、

教授には以下2つの情報を提供させていただきました。


? 株の売却損と損益通算できるのは、ほかの黒字の株の売却益のみです。

 (ただし上場株式は確定申告をすれば、その赤字を3年間繰り越して、
 ほかの年の株の黒字と相殺できます)


? 給与所得と損益通算できる赤字は、下記4つです。

 1.不動産所得        (土地や建物の賃貸所得)
 2.事業所得         (八百屋、豆腐屋、、、)
 3.マイホームの譲渡損失 (マイホーム以外の不動産は不可)
 4.山林所得         (山林を伐採し売却)





ともかく、株をお持ちの方

今はとにかく耐えるときですね。