こんにちは!植田涼介です。

夕暮れ時の浜辺を歩いていると潮風が心地よく流れてきて波の音が静かに響きわたります。対岸に見える大きな橋の影が夕日に染まる時刻は心がふっと軽くなる特別なひとときです。

キャリアの相談に乗っていると自分の道が見えなくなって迷い込んでしまったとおっしゃる方にたくさん出会います。まるで深い霧の中を当てもなく歩いているような不安を感じていらっしゃるのかもしれません。何を選べば正解なのか分からなくなり足がすくんでしまうのは決して特別なことではないのです。

先日押し入れの奥を整理していたら昔使っていた古い小さなラジオが出てきました。試しにダイヤルを回してみると最初はノイズばかりがガリガリと聞こえていましたが、あきらめずに少しずつ指先を動かしていくとある場所で突然クリアな声と音楽が響きはじめました。

人生の選択もこのラジオのダイヤル調整によく似ていると感じます。周りの評価や焦りという雑音に囲まれているときは自分の本当の声が聞き取りにくくなっています。けれどあきらめずに少しずつ角度を変えて心に耳を澄ませていくと必ず自分だけに合う周波数がみつかるのです。

引き出しから取り出した一枚の手漉きの和紙に自分の言葉を書き出してみる作業もおすすめです。パソコンやスマホの画面に向き合うのとは違って、自分の手でペンを走らせると不思議と隠れていた本音がぽろぽろと浮き彫りになってきます。破れにくく温かみのある紙肌に触れながら自分だけの言葉を紡いでいく時間はとても貴重なものとなります。

空高く上がる大きな凧を眺めていると風の力を上手に掴むことの大切さに気づかされます。風に逆らって無理に糸を引っ張ると破れてしまいますが、風の流れを感じ取りながら糸を緩めたり張ったりすることで凧はどこまでも高く大空へと飛んでいきます。

キャリアの形成も同じで自分の強みや周りの環境という風をどう見極めて乗っていくかが大切になります。一人で抱え込まずに言葉にして整理してみることで今まで見えなかった風向きがはっきりと分かってきます。

日々の暮らしの中で感じる小さな変化や身近な道具から学べる生き方のヒントは日常のあらゆる場所に眠っています。静かな波の音を聞きながら遠くの街並みを眺めていると自分らしい歩幅で焦らず進めばいいのだと自然と勇気が湧いてきます。

周りのペースに惑わされることなく自分の声をじっくりと聴きながら新しい景色へ向かって一歩を踏み出していきましょう。