着物が二束三文でしか売れないわけ
先日、上田城の桜を見に行った時に出店でクレープを買って食べたんですが、そのお店のクレープはバナナは入っていませんでした。
その後に別のクレープ屋さんもあったので何となくお店の看板を見たら、さっきと同じ値段なのにバナナ入りでした。。。
たかかバナナ、されどバナナ、バナナ大好きゴリラーマンリョウマです。
さて、着物仲間がある紬の産地へ行って織元から直接着物を購入したという話を聞きました。
とても細かい絣柄が入っている着物だそうで、織元価格ですら3ケタしたそうです。
さらに驚くべきなのは問屋経由で小売店にならぶ価格は4ケタになるだろうとその織元さんはおっしゃっていたそうです。
4ケタって何千円ではなく何千万円ですよ
カジュアルな衣服を4ケタで売る事自体おかしな話だと思いますが、もっとおかしな話なのはそのような高額な着物を買い取り業者へ売り渡す時には二束三文でしか買い取ってもらえない場合が多々あるという事です。
例えば1千万円で購入した着物をそのままの状態で買い取り業者へ持っていって査定してもらったらいくらになると思います?
おそらく100万以下は確実でもしかしたら10万円すら危ういかもしれません。
宝飾品やヴィトンやエルメスなどブランドのバッグなどは使用状態が良ければそれなりの買い取り額は期待出来ますよね。
これは宝飾品やバッグの価値が相場やブランドによって保証されているからです。
宝飾品だったらダイヤは1カラットいくらという取引相場がありますし、ブランド品は世界共通で大体の価格は決まっています。
着物の場合はと言うと、定価は決まっておらず経由した流通ルートで値段が決まっています。
つまり流通ルートに乗っている時には価格は保証されていますが、それが売れてしまうとその保証は担保されずに価格は意味をなさないものになってしまうのです。
要するに着物業界の価格は流通ルートという取引関係の信用で担保されているので、そこから外れてしまった商品は例え同じ商品でも全く価格が変わってしまうという事です。
1千万円の着物があったとしてもそれは販売されている状態での価値であって、購入してしまうとその価値は一気に暴落してしまうのです。
ですので、着物を購入する際には価格を見てそれだけの価値があるという判断をするのは避けた方がいいですね。
写真はリバーシブルの男物の角帯のたて糸です。
半分が白の無地でもう半分は墨黒に黄色や緑の細い縞が入ったシャレオツなデザインです。
これはご自分のデザインした着物や帯をご自身で織り上げるプログラム「着物制作LABO」で、来週末からデザインされた方が工房に織りに来られます。
よこ糸は白と墨黒の2色で柄を織っていくそうなのでどんな風に織り上がるのか楽しみですね
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