いきなり変化球ネタに行くのも心苦しいけれど、前回の桜並木跡の写真撮影のついでに行った場所を紹介したい。
どう変化球かといえば、「思い出の風景を綴る」というこのブログのコンセプトに反して、今回紹介する場所はこれが初訪問なのである。
いや、この場所を今まで全く知らなかったわけではなくて、一応この場所にまつわるエピソードはあるので。一応。
その場所の名前は「美穂ヶ池」。
上田市街地から国道18号を東御市方面へ行き、「大屋」信号を左折、しばらく行った先の上り坂の中腹の右手にある。
自分にとって、いや、この小学校区で生まれ育った自分と同じぐらいの世代の人々の大部分にとって、この美穂ヶ池を一言でいえば「謎の存在」だった。
小学校では、長い休みの前になると必ず、休み中の生活のきまりが書かれたプリントが配られていた。
その中に「美穂ヶ池には子供だけで行かない」という一文があった。
しかし、学年の中の誰も、美穂ヶ池がどこにあるのかを知らなかったのである。
この付近に住んでいた子だって居たはずなのに、せいぜい「噂によれば大屋の方にあるらしいけれどよく知らない」といった不確かな情報が出てくる程度で、「本当に存在するのかも分からない謎の池」という妙なポジションを確立していた。
上の画像を見れば、その理由はなんとなく分かる気がする。
「池」と聞いてイメージするほど大量の水がたたえられているわけではなく、小川の両脇が少し広めの湿地になっているという程度であるから、付近に住む人々であってもわざわざ訪れる機会は少なかったのかもしれないし、訪れたとしてもここが「美穂ヶ池」と名付けられていることを知る機会は少なかったのかもしれない。
今では公園として綺麗に整備されており、道路にも案内標識が出ていることから、おそらく当時よりは知名度が向上し、「謎の池」のポジションは返上していることだろう。たぶん。

