保険における支払限度額とは、保険を請求した時に支払われる保険金額の上限金額のこと。
保険料を支払う時の基準になるのは、保険の対象(風力発電所など)を元に戻すのにかかる費用(再調達価格)に、保険料率をかけた金額ですが、支払限度額は、必ずしもこの再調達価格と一致するとは限りません。
保険料(円)=再調達価格(円)×保険料率(%)
例えば、近年、台風などによる水災が多発しています。
これにより、水災事故に対する保険会社の保険金支払いが多くなりすぎる事態になっています。
そこで、保険会社は全国的に、水災による事故に対して、支払限度額を設けざるを得なくなります。
再エネ発電所ではこういった事態に対してどう手当てするかというと、主に2つのやり方があります。
①PMLレポートを取得して、PML値が、支払限度額よりも低いことが確認できれば問題ないと判断する。
②共同保険やExcessによる保険をかける。
また、発電所がプロジェクトファイナンスによる場合には、リザーブを積んだり、スポンサーサポートを入れるというのも手当の一つの対処法です。
上記の説明はまた別途。