NYヤンキースと読売ジャイアンツの収支比較 | マンハッタンのランダムウォーカー

NYヤンキースと読売ジャイアンツの収支比較

先週、NYヤンキースの選手ジーター(36歳)が、ヤンキースと再契約したことが話題になっていました。契約金額は3年間で最低で5,100万ドル(約43億円)。


ジーターより年俸が高い選手といえば、アレックス・ロドリゲスの年俸3,300万ドル(約27億円)。

http://espn.go.com/mlb/team/salaries/_/name/nyy/new-york-yankees


日本の野球選手の年俸と桁が違いすぎる。こんな高額年俸を支払えるほど、ヤンキースの収益は良いんですか?


米国は、日本の人口の約3倍で、スポーツ好きな人が多い。と言っても、スポーツといえば、アメフト、バスケもあるので、いくらゲームのシーズンがずれていても、ファンが分散してそう。それに、やっぱり地元チームを応援するだろうから、ヤンキースのファンの殆どはNYの住民のはず。


日本だと、代表的なスポーツは野球だし、東京ドームは大きいし、関東の人口は多いし、実は、収益はヤンキースとあまり変わらないのでは???


一体、ヤンキースとジャイアンツの収支はどう違うのか、気になります。


両者とも上場していないせいか、収支決算の公式データは見つけられませんでした。数字は、以下のサイトから拝借しました。


ジャイアンツ:2008年3月決算 @個人のブログ

http://ameblo.jp/sanntyan/entry-10198365195.html

ヤンキース:2007年3月 @NewYorkMagazine

http://nymag.com/news/features/2007/profit/32903/


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表を見る限り、ヤンキースがジャイアンツより極端に収入が多いように見えません。

しかも赤字(この年だけ?)



『年間シート』と『一般チケット』の合計では、ジャイアンツがヤンキースより多い。

ジャイアンツ:167.4億円、ヤンキース:約123億円。

ジャイアンツの年間シートの売り上げが凄い!企業が接待用に購入しているのが多いのでしょうけど。一方、一般チケット代が低いのはチケット代が安いから?


『スポンサー・広告収入』と『放送権』では、ジャイアンツがヤンキースより少ない。

ジャイアンツはスポンサー・広告収入を記載していないだけ?放送権は、読売テレビ・ラジオ以外でも放送すれば収入増が期待できるのでは?


ジャイアンツの『雑費』と『その他』が多い。

一体何が含まれているのでしょう?


ヤンキースの場合、メジャーリーグ特有の支出、ぜいたく税(League luxury tax)と収益分配料(revenue-sharing fees)の2つが大きくのしかかっている。


 ぜいたく税:選手の年俸総額がある一定額を超えた場合に課税

 収益分配料:収入が多いチームに課税し、収入の少ないチームに分配



以上からすると、ジャイアンツは、ヤンキースより収入面において、大きく劣る訳ではない無いので、支出の雑費とその他が削減できれば、ヤンキースほどとは言わずとも、今以上に高額年俸を支給できるはず。と言っても、球団経営を考えて、そんな高額給与を支払いたくないのかもしれません。一方で、ヤンキースは、赤字なんだし、ロドリゲスに年俸約30億円は支払い過ぎなのでは?球団まで、企業同様にトップが極端に高額年収を貰う体質なんですね。