人生に正解ってあるのかな? | ♡卯月花のブログ♡

♡卯月花のブログ♡

幼い頃からの想い出を縦糸に
道草しながら出逢った人や動物たちとの交流を横糸に
綴っていきたいと思います。
昭和の良き時代を生かされた事は
幸せだったとしみじみ感じます。

[猫びより花だより]
2016-05-17アメンバー限定記事
「人生に正解ってあるのかな?」


赤薔薇クローバーピンク薔薇クローバー赤薔薇クローバー


もうひとつ。
過去記事をアメンバー限定に変更しました。
「ラッキーナンバー24。」
主人の臨終を綴りました。
そして再婚のこと。
ようやく離婚できた同じ人と。


それが正解だったか?
私が逝く時には答えが出るかな?

娘にとっては正解な筈です。
娘の伴侶である聡ちゃんは亡くなった主人が選んだ人。


主人が白血病と診断されて
高速を走っても1時間半かかる病院での付き添いは娘と二人だけ。
幸い上司の計らいで休みをもらって娘が付き添いました。
私は仕事が終わってから高速を走り娘と交替する。
そして夜明け前に帰り昼からパートに行く。

こんな生活がいつまで続くかな?
白血病は地元では対応できず紹介された病院でした。
当初の説明では治療は何年にも及ぶかもしれないと?

主人に付き添いながら私は再婚を考えていました。
娘は賛成しましたが他の誰にも言えない事でした。

婚姻届は用意していましたがあと一人の保証人の署名がありません。
迷いもありそのまま病室の引き出しに入れてました。

主人は20日足らずの入院で危篤になり肺炎で亡くなりました。

娘からの電話で駆けつけた時は話が出来ないくらい苦しそうでした。
今晩が・・・
サブの女医さんに保証人をお願いしました。
やはり無理でした。

諦めようと思っている時に
当直の看護師さんが来て「婚姻届は出したんですよね?」

彼女は私が「元妻」と言うと不思議そうに
「どうして?こんなに仲が良くて?
いつも奥さんが来られるのを待ちかねて居られますよ。
旦那さんはまだ奥さんの事が大好きですよ。
傍で見てたらわかります。
それに旦那さんはとっても良い方ですね。」

最初に話した時から
裏表のないさっぱりとした彼女に好意が持てて
こちらも正直に話が出来ました。
再婚の話も彼女にはしていました。

「もう無理だから。」
「私保証人になります。すぐに市役所に提出して下さい。
今なら間に合います。本当に朝までもたないかも。」

娘も「お母さん。お父さんを一人ぼっちにしないで。」

彼女に背中を押されて午前4時前に病院を出ました。
5時過ぎに市役所の夜間入り口で守衛さんに提出。

娘より「早く帰って来て。」

慌てて高速を引き返す。

主人は待っててくれました。
苦しそうな息づかいの彼に「家族に戻ったよ。」
彼が微笑んだように思えました。

そして手を天井に伸ばした。
「みんなが迎えに来てくれたの?」
小さく頷いて手が静かに降りた。

婚姻届を出して2時間ほどの時を過ごして
傍に居て30分足らず。

彼は逝きました。

充分な話は出来ませんでしたが
婚姻届の字はしっかりと書きました。

彼の前に義母義弟義父と次々に亡くなり送りました。

あちらの方が賑やかでしょう。

そして父の不在を埋めるように
聡ちゃんとのお付き合いが始まりました。

数ヶ月前に告白されて友人で居て欲しいとお断りした人です。

主人が呼び寄せたのでしょう。
自分のように娘を守ってくれる人を。

そして聡ちゃんは娘の薬箱です。
娘の愚痴もワガママもまるごと包み込んで癒やしてくれます。

たぶん?安心してあちらで過ごして居る事でしょう。

聡ちゃんのラッキーナンバーは31です。
好きなバスケの選手の背番号だそうです。
私も31なんです。

そして24も。
私のラッキーナンバーらしいです。





赤薔薇クローバーピンク薔薇クローバー赤薔薇クローバーピンク薔薇クローバー赤薔薇クローバー



♡コメントへの返信です。


「娘の思いが強かったですね。」

一年間離れて彼を冷静に見た事が
娘と私の心の変化です。
そして20日足らずの入院。
まるで娘と私の負担を考えて死に急いだ気がします。
離婚の時に私が旧姓に戻して娘に負担をかけたので
再婚では私の姓に入ってくれました。
娘を思っての事でした。
自分が長くないと悟っていたのでしょう。
私は白血病は長引いても彼は生きると思っていました。
彼は頑丈な人でしたから。
心はシャイでナイーブで何度も胃潰瘍で入院していますが
倒れてでもお酒を飲んでそれでも治しました。
癌で治癒が4割と言われた時もインターフェロンで生還しました。
彼は死ぬ筈はないと長い闘病を支えようと
10時から7時までの仕事も辞表を出していました。母親が広島の被爆者で被爆二世でしたが元気な人でした。
仕事で知り合った人からは口は悪いのに愛されていました。
亡くなると人柄がわかると言いますが
幼馴染や会社の人たちが惜しんで男泣きする姿に
私が選んだ人は間違っていなかったんだ。
って思いました。
娘も翌年の自分の結婚式で
たくさんの友人が父の死を惜しんでくれた事が誇りですと
父への手紙を読み上げました。
先に居なくなるとズルいですね。
あれだけ辛い想い出が
良い事ばかり想い出します。
昭和の職人気質を絵に描いた様な男でした。
そして私には甘え倒しました。
最初に離婚を言い出した時に
「精一杯やっているのに何でそんな言い方するん?」
「お前にしか言えんのんよ。」
彼の想いを受け止めるには
私は疲れすぎていました。

2018-05-18  卯月花





赤薔薇クローバーピンク薔薇クローバー赤薔薇クローバーピンク薔薇クローバー赤薔薇クローバー