スクールセクハラ⑧ | ♡卯月花のブログ♡

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幼い頃からの想い出を縦糸に
道草しながら出逢った人や動物たちとの交流を横糸に
綴っていきたいと思います。
昭和の良き時代を生かされた事は
幸せだったとしみじみ感じます。

この日
クラスの副担任が同席して下さった事は
娘にとって心強かったと思います。
入学した時から親身に娘にアドバイスして頂き
保健の先生とともに娘の心の拠り所でした。

担任も三年間受け持って頂きましたが
一年生の始めから
学年で一人だけの女生徒を妹のように
気遣って守ってくれました。

電気科に来たからには男子と同じように資格を取りなさいと
取れる資格は全部取らせて頂きました。

独身の若い先生にとって距離感が難しかったと思いますが
行事には男子と共に無理なく参加できる様に配慮して頂いていました。

同じクラスメイトも娘が普通に生活できる環境で
さり気なく気を使ってくれていたようです。

最初の頃は他のクラスからワザワザ娘を見に来て
「何であんなに可愛いのにココに来たんやろ?
てっきりブスやと思とったわ。」
などと言う子が多くて困ったようですが
クラスメイトは知らん顔をしてくれていたそうです。

夫が娘の入学が決まると
「俺の時もクラスに二人居たけど
気がきかんわ可愛げないわ可愛ないわで散々やったな。」

かなりなセクハラ発言で娘に
「パパみたいなのがゴマンと居ると思って聞き流すんよ。」
と言っておきましたが?

卒業した今もこの学校には感謝しかありません。
娘が普通の学校生活を取り戻せたのです。
他の親御さんから見れば
とても普通ではないでしょうが?

朝登校して帰宅すると
フリースクールの時の友人とメールで語り合う。
この時の友人は今も続いて一生の友です。
夜間部に通う友とはすれ違いでしたが
休日にはお互いの自宅で語り合って青春していました。


この子たちに
こんな日が来るなんて?
「普通」と言う大切な事を噛み締めていました。

不登校の時期は
娘の前ではカラ元気に対応していましたが?
気が狂いそうな虚しさで押し潰されそうでした。
抜け出す手掛かりを何とか掴みたいと
本を読んだり講演を聴いたり
相談できる場所には何処でも足を運びました。

親の辛さが身内の頑張りが
この子たちには一番堪える。

フリースクールの子たちに会い。
確実に感じたのは
みんな優しすぎる。

自分の辛さを堪えて
親を悲しませないように気遣い。
心に溜まった辛さが溢れて
溺れそうになっても耐えて
耐え切れずに心を閉ざす。

みんなフリースクールが居場所になると
少しずつ心の鎖を緩めて表情が戻ってくる。

とても静かな目をしてる。
本物を見ようとする目。
人間の本質を見極める目。

幼くても死と隣り合わせで生きた人の目。
娘も同じ目をしていた。


今 
社会に出ていろんな経験をして
自分をそのまんま受け入れてくれる
人に出逢い。
私と祖母を支えてくれている。

充分すぎる。
私には充分すぎる幸せだ。

この今に出逢うための
始まりだった。

この高校と先生方とクラスメイト。
そして
娘を支えてくれたすべての人に
感謝してやまない。


私が★★先生の発言にこだわったのは?
娘の「普通」を失う怖さだった。

その切っ掛けにされたくなかった。

娘から聞いたクルマの中で
二度と娘から
この日常を奪わせない!

今は娘を守り抜く術がある。
あの時
私には娘と泣く事しか出来なかった。
娘の為に
何をすべきか? 手探りだった。

私は命を張ってでも
娘を守れる。
誰を敵に回してでも
守ってあげる。

あなたがママを
本当のママに育ててくれた。
あの辛い時期に
ママも
あなたを育て直した。
そして
本当の親子になれた。

今は最強の母娘だよ。
人生良い事ばかりでは無いけれど
あの時の回り道
道草が二人を強くした。

自分で守って良いんだよ。
大切な自分を。

ママが居なくなっても
あなたはちゃんと生きていける。


この話し合い以後
卒業まで娘は普通の学校生活を送った。

一年生に一人女子が入学しました。
二人の女子の為に更衣室を
プールの近くに作ってくれました。

それまで水着の上にバスタオル巻いて
運動場を横切って
プールまで走っていました。

男子生徒がほぼ全員
窓から見下ろしている中を。


自分が生きやすい居場所は
自分で見つけよう。

自分の居場所は
自分で守るもの。

一生懸命は諦めない人に
きっと答えてくれる。

一人で歩き出したあなたの背中を
ちゃんと見てるよ。


♡シリーズ八話
長い文章を読んで頂いて
ありがとうございました。



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♡二年前のブログを読み返して
辛かった事も嬉しかった事も全部
かけがえのない大切な想い出です。

辛い時を生きているお母さん
子どもたちが
過去として語れる日が
きっと来ると信じて。


娘が生きて
今を生きてくれている。
本当に感謝です。


どうぞ
どの子にも安らかに眠れる居場所が
ありますように。





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