すぐに担任から電話があった。
「校長も一緒に話し合いの場をもちたいのですが?
放課後ですが都合は如何ですか?」
県の教育委員会の話はでないが明らかに動揺していた。
日時を約束して娘の出席も同意を得た。
娘が保健の先生に知らせると
他の女性職員さんや女性教師から応援されたと言う。
保健の先生は★★先生より「色ボケ」とか
もっと酷い言葉を投げられて「給料泥棒」も言われたそうだが
チャキチャキの元気な女性で
「私が色ボケ?でも
あの男だけは避けて通ったるわ!」
逞しかった。
その日
学校側は校長・副校長・学年主任・クラス担任・副クラス担任・★★先生の六名と
娘と私。
担任より★★先生からお話があります。
★★先生が私と娘に頭を下げて話し始めた。
「今回は私の不注意でMさんとお母さんに不快な思いをさせて申し訳ありませんでした。
今後は女生徒の気持ちを配慮して発言し
教師として精進しますので
今回の件はお許し下さい。」
深々と頭を下げて下さったが?
何でこの言葉が前回聞けなかったのだろう?
県の教育委員会の指摘で慌てて謝るのか?
自分の身に処分が及ぶと思って?
また校長は今日初めて出席した。
自分が出席するほどの問題とは認識していなかったのか?
あれから数日で学校側で用意した謝罪文か?
「頭を上げてどうぞ席について下さい。
今回は娘だけでなくて
女性への不用意な教育現場に相応しくない発言も撤回して頂きたいと思います。
★★先生。思い当たる事がおありですか?」
「いやー?」
「お心当たりがなければ保健の先生に来て頂きます。」
「えっ。いや? 無意識に不用意な言葉を言ったかもしれません。」
「自分で気がついた事がありましたら
この後キチンと謝るのが筋と思いますが?
無意識と言われましたが?
無意識で発言出来るほど★★先生は
女性蔑視の気持ちが強いのですね。」
「いや〜〜そんな事は・・・」
「学校としても女子を募集している以上は
たとえ数名でも一人ひとりの人格を尊重して
女性であるために不利益がないように
気をつけて頂きたいです。」
「今回はこの場に自分で希望して娘が出席しました。
★★先生。
娘の話を聞いて頂けますか?
校長先生はじめ他の先生方にも聞いて頂きます。」