[雑感]
⒈
今作は、感情がめまぐるしく変化する作品でした。
特に、『演者が涙を流し、観客に涙を流させた、その直後に笑わせる』、
今作は、感情がめまぐるしく変化する作品でした。
特に、『演者が涙を流し、観客に涙を流させた、その直後に笑わせる』、
というパターンが印象的でした。
⒉
役者さんの涙。
井路端さんの場面を始め、
今作は、泣きと笑いが目まぐるしく交差する場面が多く、
そんな中でも、しっかり涙を流していてました。
役者さんの気持ちのコントロールは素晴らしいものがありますね。
⒊
秘密について。
⑴
観客、登場人物に、どのタイミングで秘密を打ちあけるのか、
様々なパターンがありました。
秘密を知らせるタイミングを変えることで、
笑い・怒り・涙…観客に様々な感情を抱かせる作りになっていたと思います。
⑵
主には、『茂造の中身が伊藤和也』であることを
秘密について。
⑴
観客、登場人物に、どのタイミングで秘密を打ちあけるのか、
様々なパターンがありました。
秘密を知らせるタイミングを変えることで、
笑い・怒り・涙…観客に様々な感情を抱かせる作りになっていたと思います。
⑵
主には、『茂造の中身が伊藤和也』であることを
和也(茂造)と観客が共有し、他の登場人物が知らないことで、
和也のもどかしい思いを共有する、というものでした。
⑶
最後に効いたのは、『夫婦の思い出』という、
和也夫婦と観客だけが知っている秘密でした。
⒋
脳科学のスペシャリスト・佐村河内について。
個人的には、おそ松くんの『イヤミ』をイメージする外見でした。
今作限定とせず、新喜劇の本公演でも広げていってもらいたいです。
『スパッツおっさん』に匹敵するキャラクターになるのではないでしょうか。
⒌
キャラメルパッキングさんの曲『ひみつ』。
公演中の2週間しか曲を聴くことができないのは、非常に勿体なく感じます。
曲を聴くことで、作品を振り返ったり、思い出すこともあると思います。
音源化してくださると嬉しいですね。
⒍
和也の『覚悟』について。
⑴
『魂は永遠の孤独に苛まれ、ただ彷徨い、苦しみ続ける』
和也の『覚悟』について。
⑴
『魂は永遠の孤独に苛まれ、ただ彷徨い、苦しみ続ける』
…右も左も無い真っ暗な世界に自分一人だけが居続けるイメージでしょうか。
和也は、このことに対して、本当の意味での覚悟はあったのでしょうか。
和也は、このことに対して、本当の意味での覚悟はあったのでしょうか。
⑵
「愛する人や仲間を守りたい」
今作は、一貫して、家族や仲間を思う気持ちが和也を突き動かしていて、
正体を明かした場合の代償の過酷さと向き合い、恐怖するような描写はありません。
自己犠牲の美しさには大きな光が当たっていますが、
個としての和也には(描写という点では)重きが置かれていません。
⑶
和也の口調では、正体を明かせない理由は、
陽子と結衣を守れなくなるから・傍に居られなくなるから、
という以上のものではありませんでした。
最後に正体を明かしますが、
咄嗟に庇って、ナイフで刺される、車に跳ねられる…
といった行動と同じように見えました。
咄嗟に庇って、ナイフで刺される、車に跳ねられる…
といった行動と同じように見えました。
⑷
以上のように、和也には、自分を犠牲にする覚悟はあったように思いますが、
その後の孤独に耐える覚悟はどれほどのものだったでしょうか?
果たして、家族や仲間との過去の幸せの思い出だけで、
家族や仲間の未来の幸せを想う気持ちだけで、
今から百年して家族や仲間が皆この世を去り、一人また過去を想う気持ちだけで、
和也の魂は『永遠の孤独』に耐えられるでしょうか?
覚悟というものは、
和也の魂は『永遠の孤独』に耐えられるでしょうか?
覚悟というものは、
自分の想定を超えるものに見舞われた場合、
脆く崩れてしまうのが人間のように思います。
脆く崩れてしまうのが人間のように思います。
そして、個というものは、
全体のために割り切れるほど小さなものではないように思います。
⑸
作中、永遠の孤独の世界から抜け出す道は一切示されません。
ただ、天使は、以下のような発言をしていました。
「この世には、思いもよらないことがあるのよ」
「この世には、信じられない世界があるのよ」
抜け出せないはずの『無間地獄』にも、
思いもよらないこと・信じられないことがあってほしいですね。
⑸
作中、永遠の孤独の世界から抜け出す道は一切示されません。
ただ、天使は、以下のような発言をしていました。
「この世には、思いもよらないことがあるのよ」
「この世には、信じられない世界があるのよ」
抜け出せないはずの『無間地獄』にも、
思いもよらないこと・信じられないことがあってほしいですね。
⒎
演出について。
公演中も演出が変更されていきました。
例えば、終盤では-
和也が金平の拳銃を掴む場面では、
最初の頃は、リンダが頭上で指を鳴らし、時を止めていました。
しかし、その演出は無くなりました。
和也が金平に銃を向ける場面では、
最初の頃は、和也が「バーンッ!」と声を上げますが、
途中の公演からは、天井に拳銃を発射するようになりました。
金平が連行される場面では、
最初の頃は、金平が脇に居る和也を見て恐れる形でしたが、
途中の公演からは、和也が立ち塞がるようになりました。
緑の借金取りの「ブラジャーを着けてたのに、俺、死んだー!」は
「俺、死んだー!」と、コンパクトな台詞になりました。
より意図が伝わり易いように、より良い作品になるように、
公演後、日々、演出を練り直されていたのでしょうね。
⒏
辻本茂雄さんの作風について。
昨年も触れましたが、辻本茂雄さんという方は、
①血の通った人物描写
②クライマックスを最大限に効かせるための物語の積み上げ
③観客の感情のコントロール
に非常に長けているように感じます。
昨年も触れましたが、辻本茂雄さんという方は、
①血の通った人物描写
②クライマックスを最大限に効かせるための物語の積み上げ
③観客の感情のコントロール
に非常に長けているように感じます。
⒐
茂造夜芝居は、観ていて心地よく、
観終わった後は、心が清められたように感じますね。
演出・演技がともに自然なため、
登場人物に感情移入し易く、どんどん愛着が湧き、
二週間の公演終わりには、登場人物との別れを惜しんでいるように思います。
来年の茂造夜芝居を楽しみに、一年を過ごしていきたいと思います。
茂造夜芝居は、観ていて心地よく、
観終わった後は、心が清められたように感じますね。
演出・演技がともに自然なため、
登場人物に感情移入し易く、どんどん愛着が湧き、
二週間の公演終わりには、登場人物との別れを惜しんでいるように思います。
来年の茂造夜芝居を楽しみに、一年を過ごしていきたいと思います。
※
千穐楽公演(2018/05/07)の内容について、記述いたしました。
18/04/24~05/07
【ひみつの茂造】 完