戦後、公設市場の立ち食いうどん店では、せいろに盛った
茹でうどんが置かれ、注文に応じて丼に入れて冷たいだしをかけて
出していました。
せいろ盛りの丸い形から、「ころ」の名前がついたという説。
(あんころもち、石ころ)
ころうどんのだしは、一般的にたまりしょうゆを使い、
冷めていても香り高いのが特徴なので、「香露こうろ」から「ころ」へ
転じた説もあります。
発祥の店として有名な多治見の「信濃屋」さんの先代が
戦前、まかないで食べていた冷たいうどんを出したところ、
うどん通の間で人気が出て、当時「ころかけ」と呼ばれていたようです。
名前の由来になった丸っこく、香り高いイメージを思い起こすと、
名古屋めしの奥深さが見えてきそう。

H21・中日新聞「なごや特走隊」より
夏場や急いでる時にはピッタリの食べ方です。