~江戸時代に書かれた本に
「室町期にはすでに熱麦、冷麦があり、
これらを総称して切り麦といっていた」
と記録されている。
やがて切り麦を総称して温飩(うんどん)と言い始めた
と思われる。
温飩は、明治以降次第に饂飩と書かれ、
うどんと読まれるようになった。
この文字は、およそ80年の命脈を保ったのだが、
昭和21年に制定された当用漢字表で
「饂飩」の文字は削除され、
以後は平仮名で「うどん」と書かれるようになった。
漢字の廃止と共に美味しいうどんもだんだん姿を消してきたのは、
全く皮肉なことだと古い世代の者は思う。
お客さんによく聞かれてました。
屋号の「饂飩坊一休」の饂飩はあて字ですか?

元禄時代に書かれた金毘羅宮所有の屏風絵
「金毘羅祭礼図」
当時うどん屋の印だった絵馬型の看板をつるした
3軒のうどん屋が描かれています。