今週の見通し・株式 方向感の乏しい展開に
今週(6月1―5日)の株式相場は方向感の乏しい展開となりそうだ。決算発表が一巡し、上値を追うには買い材料に乏しい。一方、経済指標の改善も目立ち始め、大きく売り込むのも難しい。米ゼネラル・モーターズ(GM)は1日までに米連邦破産法11条を申請する可能性が高まっているが、市場では「織り込み済み」(大和証券SMBCの高橋和宏グローバル・プロダクト企画部部長)との見方が多く、相場への影響は限られそうだ。
先週の株式相場は膠着(こうちゃく)感が強く、日経平均株価は9200―9500円台の範囲で動いた。29日には月末特有の「お化粧買い」と見られる買いも入り、約半月ぶりに年初来高値を更新した。
先週末の米株式相場は続伸。米シカゴ市場での日経平均先物(円建て)の清算値は9540円だった。大証の日経平均先物終値(9510円)を30円上回り、週初の東京市場は続伸で始まる可能性が高い。
今週の相場の焦点はGMが破産法11条を申請した場合の株式相場の反応。今のところ「影響は限定的」と見る向きが多いが「悪材料出尽くし」との見方から上昇する可能性もある。ただ「雇用悪化によって下期の景気回復シナリオが崩れ、相場のトレンドが変わる可能性もある」(日興コーディアル証券の河田剛シニアストラテジスト)と、中長期的な面での悪影響を懸念する声も多い。
今週発表予定の経済指標では、中国の5月の製造業購買担当者景気指数(PMI)や米国の雇用サービス会社オートマチック・データ・プロセッシング(ADP)による5月の全米雇用調査に対する関心が高い。特に中国PMIは、6カ月連続の改善となるかどうかが注目されている。
需給面では外国人の動きが焦点となりそう。東京証券取引所の投資主体別売買動向によると、外国人は5月第3週(18―22日)まで2週連続で売り越した。新年度入り後は買い越し基調だったため、外国人の投資姿勢の変化の可能性を指摘する声もある。
[5月31日/日本経済新聞 朝刊]
(5/31 7:00)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
個人的には、GM破綻は株価が織り込んでると考えています。
最近の堅調な株価はそんな感じの動きですね。
今週はGM破綻で、下げると思って売ってる向きの買い戻しで意外と堅調な気もしています。
但し、結構そんな感じで買いあがってますから、危険な気もしますが。。。。
個人的には今月は売りこし基調で行こうと思ってます。