「パリ3区の遺産相続人」

監督:イスラエル・ホロヴィッツ
出演:ケヴィン・クライン
   マギー・スミス
   クリスティン・スコット・トーマス

「ラストべガス」のケヴィン・クラインとマギー・スミス共演、パリを舞台にしたヒューマンドラマです。

フランスに200年前から存在する不動産売買システム「ヴィアジェ」
不動産を売却しても売り主は亡くなるまで住み続けることができ、飼い主は売り主が亡くなるまで一定の金額をローン代わりに払い続けるというもの、だそうです。

60歳手前のバツ2の男性が、疎遠だった父親がそのシステムで買ったパリのアパートを何も知らずに相続してしまいます。アパートに行くと90歳のおばあちゃんが住んでいてびっくりっていう。しかも、50代の彼女の娘も同居していて、こちらもちょっと訳ありで。

父と息子、母と娘、そして…。
予想外の展開に途中置いてかれそうになりましたけど、最後はうまいことまとまって良かったな、という感じ。
ケヴィン・クラインが意外とスタイルが良くてかっこよかったです。
マギー・スミスも味のある演技で素晴らしかった。
娘役のクリスティン・スコット・トーマスの英語とフランス語が混ざっちゃうのも好きでした。

まぁ、やっぱり不倫はよくないよね。
あと、隠し事って言うのは、バレてないと思っているのは本人だけで、家族はけっこう気づくもんなんだと。気づいても何も言えず何もできず、ただ傷つく。子供なんて特にそう。
裏切られているとわかっていても、それでも相手を守ろうと、かばおうとする。
そういうもんなんですよ、家族って。

だから隠し事なんてやめようね。そういう私も気をつけよう(笑)