「マップ・トゥ・ザ・スターズ」

デヴィッド・クローネンバーグ監督の最新作です。
ハリウッドを舞台に、それぞれ問題を抱えたセレブたちの悲劇をシニカルタッチで描いています。

まずキャストがすごい。
ジュリアン・ムーア、ジョン・キューザック、ミア・ワシコウスカなどなどなど。

そして、そんな彼らが演じる登場人物もすごい。
ジャスティンなんちゃらみたいな感じの少年が難病の少女のお見舞いにいく冒頭から目が離せないし、物語が進むうちにどんどん引き込まれていくし。
特にジュリアン・ムーア演じる女優はとことん性格が悪いんだけど、あそこまでイキきってるともうかっこよく見えてくるんだよな、あっぱれです。

あと、ストーリーもよかった。
みんな、すごく自然に堕ちていくんですよね。なるほど、そうなっていくのか、とおもわず納得してしまう展開。

悲劇だけど、悲しくない。
なんでしょう。不思議な映画だったな。
とにかく面白かった。コメディではないけど。
まいったなぁ、すごいの見ちゃったなぁ、って感じでした。