「偽りの人生」

「瞳の奥の秘密」という結構好きなミステリー映画がありまして、そのスタッフが集結して作られたのがこの作品です。

医師として裕福な暮らしをしていた弟の元に、離れて暮らしていた双子の兄がやってきます。末期癌におかされた兄に自分を殺すよう頼まれた弟。最初は困惑しますが結局殺してしまい、兄になりすまして人生をやり直そうとするのですが…。

小児科ですけど子供が嫌い、でも妻は子供を欲しがっている。それがイヤだったみたいなんですけど、いくら自分の人生に嫌気がさしたとしても、兄弟になりすましてその人の人生を送ろうなんて思わないよなあ。あのお兄ちゃんあきらかにうさんくさいし(笑)
案の定、事件に巻き込まれてしまうんですよね、そりゃそうだ。

兄の人生を歩むうちに、兄のことを慕っていた女性を本気で好きになるんですけど、こうなると奥さんがますますかわいそうでしたね。夫が死んだと落ち込んでたら、実は生きてて、でも兄として別の人生を送ってるなんて知ったら…いやですよね~。人間不信ですよね~。

主演のヴィゴ・モーテンセンが、まったく違う人生を送る双子の兄弟を一人二役で演じています。
重厚なストーリー、ラストもずし~んときます。ミステリーとしても人間ドラマとしても見ごたえありました。