シェイム

「シェイム」

マイケル・ファスベンダー＆キャリー・マリガンが兄妹役を熱演、都会で暮らす人々の孤独と葛藤を描いたヒューマン・ドラマです。

NYに住む独身男ブランドン。仕事もやり手でスマートなモテ男なのにセックス中毒でありとあらゆる性欲を処理することで日々をやり過ごしていました。そんなある日、妹のシシーが彼のアパートに転がり込んできて一緒に暮らすことになるのですが‥…。

描写が過激すぎて、エロさを感じなかったですね。何やってるんだろ‥…みたいな感じでした。
まあ、たぶんそういう映画ではないというか、伝えたいことはそれじゃないというか。

この映画の主人公の兄と妹をはじめ、出てくる人たちみんな孤独なんですよね。家族や恋人や仲間がいてもどこかで「どうせ自分のことなんて誰もわかってくれない」と思ってる。
それでもやっぱりわかってもらいたい、繋がりたいと願ってる自分もいて、それぞれの思いがバッチンバッチンぶつかり合ってるのが切ないです。
お兄ちゃんなんか、このままじゃいけないとは思ってるんですよね。危機感もあってなんとかしなくちゃとも思ってる。でも欲望だったりなんだったりに邪魔されて思うようにいかなくて。
結局、自分を裏切らない趣味に依存していく。依存することでますます孤独になっていくことを自分でもわかってはいるのにね。

誰にでもつきまとう「孤独」。孤独とどう向き合っていくかが生きていくためのテーマのような気がしてならない今日この頃です。

大人の映画ですよ。たぶん。都会にはこういう大人がいっぱいいます、ってことですよ。たぶん。
それでも生きてます、ってことですね。きっと。