「カラスの親指」

阿部寛主演、直木賞作家道尾秀介の本格ミステリーを映画化した作品です。

悲しい過去を背負い詐欺師になったタケさんと、成り行きでコンビを組むことになった新米詐欺師のテツさん。ある日万引きをして逃げた少女まひろを助けたことがきっかけで、まひろとまひろの姉やひろとその恋人が家に転がり込んできて…。

主人公とその相棒、そして姉妹とその恋人。ひとつ屋根の下に集まった訳ありの人たちが、家族のように暮らしていくうちに、それぞれの事情を知り、やがて全員で力を合わせてサギで復讐しようと考えます。

スリリングな展開と、ユーモアとなんといっても人情あふれるお話でした。
人間ドラマ、家族のドラマがちゃんと描かれているので、そこも見どころですね。

阿部寛をはじめ、村上ショージや石原さとみなどみんなはまり役。「あまちゃん」の能年玲奈や、小柳友の若手俳優達も演技が上手でちょっとだまされちゃったよ。

チラシにも「ラスト20分で明かされる驚愕の真実」と書かれているし、あまり内容を書くとつまらないと思うのでやめておきます。
ただ、2時間40分という長さで、細かい伏線がいっぱいはられているので、邦画だし字幕見なくてもいいからと見逃さないように…ってそれは私か。

こういう映画は、裏を読まずに一緒になってダマされてた方が楽しめると思うなぁ。ラストで明かされる真実も「そこまでやるか」くらいのことになってますけど、ぜひピュアな気持ちで見ることをおすすめします。