昨年見た映画122本目は
「ニーチェの馬」
1889年トリノ。鞭打たれ疲弊した馬車馬を見かけたニーチェは馬に駆け寄り泣き崩れ、そのまま精神が崩壊してしまう…。
ハンガリーの奇才タル・ベーラ監督がニーチェの逸話を軸に、ニーチェではなく、鞭打たれた馬とその主人、その娘のその後を描いたヒューマン・ドラマです。
人里離れた荒野の中の一軒家でひっそりと暮らす農夫と娘。
唯一の収入源は馬と荷馬車で、父は荷馬車仕事を、娘は家事を行い日々を過ごしていました。
同じようで少しずつ変化する日常。昨日より今日と徐々に苦しくなっていく生活。
そんなある日、追い打ちをかけるような出来事が親子を襲い…。
今までに観たことのない映画でしたね。どれとも比べようがない。かなりの衝撃でした。
朝起きて、着替えて、茹でたジャガイモを食べて、井戸に行って、馬の世話をして…と同じようなシーンが延々続いていきます。
極限まで削られたセリフと、単調なシーンの連続。なのに、親子の不安や苦しみが伝わってくるのがすごい。ゆでたてのジャガイモを素手で食べるのが、ほんと熱そうで不味そうで。イスに座り窓の外をじっと見つめるシーンなんか、観ているだけで泣きそうになるよ。
寒そうだし、しんどそうだし、観ているうちに同情からか、こちらまでしかめっ面。目は離せなくなり、体も硬直。見終わった後、肩が凝っていました(笑)
モノクロの映像も手伝って全体に流れる緊張感はんぱないです。どうなっちゃうんだろ、どうなっちゃうのコレ?って感じで、どんどん映画の世界に引き込まれていきます。
設定やストーリーなど描かれる全てが深くて、重くて、ずしーんときます。でもイヤじゃない重さ。この時代にこんな映画を撮っちゃう才能にただただ感銘を受けました。この監督すごいです。
ニーチェの馬 [DVD]/ボーク・エリカ,デルジ・ヤーノシュ

¥5,040
Amazon.co.jp
「ニーチェの馬」
1889年トリノ。鞭打たれ疲弊した馬車馬を見かけたニーチェは馬に駆け寄り泣き崩れ、そのまま精神が崩壊してしまう…。
ハンガリーの奇才タル・ベーラ監督がニーチェの逸話を軸に、ニーチェではなく、鞭打たれた馬とその主人、その娘のその後を描いたヒューマン・ドラマです。
人里離れた荒野の中の一軒家でひっそりと暮らす農夫と娘。
唯一の収入源は馬と荷馬車で、父は荷馬車仕事を、娘は家事を行い日々を過ごしていました。
同じようで少しずつ変化する日常。昨日より今日と徐々に苦しくなっていく生活。
そんなある日、追い打ちをかけるような出来事が親子を襲い…。
今までに観たことのない映画でしたね。どれとも比べようがない。かなりの衝撃でした。
朝起きて、着替えて、茹でたジャガイモを食べて、井戸に行って、馬の世話をして…と同じようなシーンが延々続いていきます。
極限まで削られたセリフと、単調なシーンの連続。なのに、親子の不安や苦しみが伝わってくるのがすごい。ゆでたてのジャガイモを素手で食べるのが、ほんと熱そうで不味そうで。イスに座り窓の外をじっと見つめるシーンなんか、観ているだけで泣きそうになるよ。
寒そうだし、しんどそうだし、観ているうちに同情からか、こちらまでしかめっ面。目は離せなくなり、体も硬直。見終わった後、肩が凝っていました(笑)
モノクロの映像も手伝って全体に流れる緊張感はんぱないです。どうなっちゃうんだろ、どうなっちゃうのコレ?って感じで、どんどん映画の世界に引き込まれていきます。
設定やストーリーなど描かれる全てが深くて、重くて、ずしーんときます。でもイヤじゃない重さ。この時代にこんな映画を撮っちゃう才能にただただ感銘を受けました。この監督すごいです。
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