安倍益求
(日:あべ の ますく、不明〜1008)


平安時代の陰陽師の1人。ただし自称であり、その実はニセの陰陽師であったことが近年の研究より分かっている。

平安時代、病気は怨霊や物の怪の仕業と考えられており、病人が出ると験者や陰陽師を呼び加持祈祷をして快癒を祈った。
この陰陽師の中で最も有名なのは「安倍晴明(あべのせいめい、921〜1005)」であるが、彼の名声に便乗して「安倍」姓を勝手に名乗り
安倍晴明の親類や弟子だと騙ったエセ陰陽師の1人が、安倍益求(あべのますく)である。
益求は最初のうちは真面目に人々に祈祷をしていたものの、晴明が死ぬとすぐに安倍益求と改名。
安倍美楠(あべのみくす)や安倍春霞(あべのはるかす)などと共に陰陽師集団「安倍師」を立ち上げ、安倍晴明の力を受け継いだ陰陽師だと偽って
病人に口覆い(現代でいうマスクに似たもの)を売り付ける手法で荒稼ぎをしたことがわかっている。
ちなみにその口覆い、金を払うも数ヶ月たっても届かず、やっと届いた頃には病人はすでに治癒したか死亡したかどちらかだったことから、
人々は「安倍益求来たるも不要なり、時すでに遅し(ときすでにおすし)」と憤慨したと伝えられている。
なお安倍益求を含む「安倍師」の者たちは祈祷時の火の不始末であっけなく命を落としたが、人々はそれを晴明の呪い「安倍師、火で無」と噂しあったという。

現代日本において、新型コロナウイルスによるマスク不足対策として「全世帯に布マスクを配る」と安倍総理が公言した通称『アベノマスク』であるが、
4月頭に発表するも低品質品の仕分けなどに手間取り、全国緊急事態宣言が解消された5月下旬ですらわずか2割程度しか送付されていない。
この現状はまさしく現代の「安倍益求来たるも不要なり、時すでに遅し」ではないだろうか。
多大なる税金を投入したのだから、やるならやるでスピード感を持って対応してほしかったものである。
なお、漫画『北斗の拳』に「あべし」「ひでぶ」といった断末魔を叫ぶ悪党がいるが、これは賢明なる読者諸兄のお察しの通り「安倍師」「火で無」のことである。
悪いことをしてあっけなく死んだ安倍益求のように、因果応報は存在することを「あべし」「ひでぶ」は我々に伝えているということを忘れてはならない。


民明書房刊『新版・世界偉人変人辞典 ア〜ク』より

(参考文献:民明書房刊『You は Shock!あなたの知らない原作・元ネタたち

より)













ケーゲン・ゼーリッツに続き、民明書房の有名書籍『新版・世界偉人変人辞典』からの引用です。


アベノマスク、届きましたか?
れいにーの居住地(栃木県那須塩原市)においては、まだ届いていません(小学校配布マスクはGW明けにもらいました)
栃木とかはまだしも、東京や大阪ですらまだもらってない人がいるらしい…さすがにそれはちょっと…

当時も「あんな小さい布マスク二枚でどうしろと」という声が大きかったですが、紙マスクも市場に出始めたこの時期にこんな↑ニュース見てると、
果たしてアベノマスクは成功だったのか疑いたくなりますね…

いや、「紙マスクないけど、あのマスクつけるくらいなら自分で布マスク作るわ!」という人を増やし、紙マスクの市場需要を減らしたという意味では間違いなく成功なんですが……





閑話休題。



人名=タイトルの民明書房はあまり作らないのですが、「あべのと言えば安倍晴明」から、偽物陰陽師の方向で攻めてみました。個人的には安倍春霞が好きですニヤリ
陰陽道とか和風オカルトは好きで、帝都物語や東京BABYLONなどは若い頃よく読みましたね…ドーマンセーマンとか、芦屋道満も安倍益求に絡ませたかったんですが長くなるので断念。
時すでに遅し(時すでにお寿司)はわざとやってます。
なお内容は偽ノストラダムスのwikiを参考にしました。こんな人たちいたんだ…

このような、人名=タイトルの民明書房が増えたら『新版・世界偉人変人辞典』はシリーズ化するかもしれません。
ただネットには、ソレナンテ・エ・ロゲ(ソレナンティエ・ロゲ)」や「ググレカスみたいな素晴らしい略歴紹介ページも多く、
そこら辺と比べると見劣りしちゃうんで悩んでたりします;
こういうのがお好きなら、「【名スレ】「2ch出身の偉人多過ぎワロタwwwwwwwwwwww」AAまとめ」はオススメ!暇つぶしにはもってこいですw

 


それではまた、よろしくお願いします!
次は羽園先生予定!…だけど、解除後の状況によっては変更するかも…(予定は未定)