僕の知らない悲しみに

はみ出そうとする蔦へ


憂う僕より先に

雲は水をやってしまう


僕の知らない未来に

絡まろうとする蔦へ


戸惑う僕より先に

陽は光で導いてしまう


蔦は伸びる

僕の知らない微笑みへ


ずぶ濡れの庭に

あどけない初夏の風が吹く