冷たい廊下を温もらせる

差し込む光が誘いかける

逃げ込んだ部屋から

出ていこうとする足

 

泣きじゃくるほど

欲しがっていた自由を前に

再び溢れそうになる

この感情は何?

 

心の蕾は開いてゆく

自信などまるでなくても

胸に生じた震えを

陽射しが溶かして

 

僕の気配を消し去った部屋に

まだ残る思い出の景色

最後に閉めた窓から

かすかに見える春を覗く