入り組んだ街だから
ただ単純に
濡れていたくて

誰も近寄れないくらい
びしゃびしゃに
濡れていたくて

春の気配を
打ち消すような
重たい雨に

 

半端な憂鬱が

別の何かに変わるまで

濡らしたくて

 

ぼやけた魂が

路面に染み出るほど

濡らしたくて

 

黒さも白さも

全部一緒くたに

洗い流されたくて