空に忍び込んだ

風がそそのかす

眠りについたはずの雪が

息を吹き返す

 

沈黙の額縁を

一瞬で砕いて

解き放たれたように

空を飛ぶ

 

命ある者には

死の景色でも

景色にとっては

待ち受けていた躍動

 

さっきまで饒舌だった

過去と未来はどこに

冬でも姿を見せていた

雀や鹿たちはどこに

 

近いのか遠いのか

無なのか幻か

空が強く霞んで

今がいつかも分からない