ずっと 見とれていよう

見とれるだけで

満たされてゆくから

 

昼の

おぼろげな光と

夜の

あからさまな光と

 

心 奪われていよう

奪われることで

満たされてゆくから

 

厳しくも

大らかな波と

群れをなす

鳥の一羽一羽と

 

霜を帯び始めた

田園と

いつもよりくっきり映る

山肌と

 

この年を走り終えようとする

車のランプの列と

走り終えた後の

街の静けさと

まだ他にも…

 

冬に見とれて

見とれているうちに

踏み越えてしまおう

あの境界線を