冬に見とれてずっと 見とれていよう 見とれるだけで 満たされてゆくから 昼の おぼろげな光と 夜の あからさまな光と 心 奪われていよう 奪われることで 満たされてゆくから 厳しくも 大らかな波と 群れをなす 鳥の一羽一羽と 霜を帯び始めた 田園と いつもよりくっきり映る 山肌と この年を走り終えようとする 車のランプの列と 走り終えた後の 街の静けさと まだ他にも… 冬に見とれて 見とれているうちに 踏み越えてしまおう あの境界線を