早朝ダンスの消えた路地から ジョギングの靴音が鳴り響く その走り出しの一歩目が 夜明けのゴーサイン カラスたちはせかせかと 作業的に朝食を摂る さっき卵かけご飯をかき込んでいた 自分のように 感情よりも先に 出てくるあくび 二重にも三重にもなったまぶたを抱え 始発の電車に向かう 不安や退屈や軽やかさ これから湧き上がるどんな気持ちも 託せそうなくらいに 広がった秋の空