雨は降っているけど

黙っているみたいだ


差されたはずの水を

実は欲しがっていた自分だ


濡れそぼった傘は

力なく靴箱に寄りかかる


本は口を開いたまま

続きを読まれる宛てもない


絡まった希望と欲望と現状が

雨よりも前に僕に立ちふさがる