蝉の声を溶かして

今が渦を巻いている


始めからなかったかのよう

ひんやりとした空気に

冷まされた熱


思い残しのかけらを

握りしめて

無邪気さは

覚悟を求められる


まどろみに見た未来は

時の速さに

飲み込まれて

夏のもくず