走りたい

背中に負った荷物など

何もなかったように走りたい


肺が繰り出す

止めどない吐息

喉をぐぐる

血の味のする吐息


雑音に縮こまって

憂鬱さに慣らされた

心臓を鳴らしに行く


走りたい

明日なんて当分は

来ないかのように走りたい


胸に返される

過剰なほどの空気

頭の中を巡る

真っ白な空


このひとときは

明日を忘れて走りたい

先頭を走る今に追いつきたい