時にさらわれそうな

心の今のうちに

書き留める


沈みゆく過去から

言葉をすくい上げる

今に濡らされていても


失われつつある

感触を手に

刻み付けるように


あの瞬間の

せめて残り香でも

書き止める


読み返す日は

来るのだろうか

あの一行を