庭の隅で

息絶えたバッタを

蟻んこが持ち去っていく

後に残された

陽だまり


格好よく滅びたつもりの

廃墟だって

まだ滅びる途中で

壁は崩れ

草は生い茂る


終末は

そこに留まってはおれない

始まらずにはおれない


にわか仕込みで

覚えた絶望は

跡形もなく消え去る


滅びのイメージなど

すぐに滅ぼされていく

一輪の花によって