最終電車は闇の中

引き延ばされすぎた一日を

引きちぎって走る


最終電車で眠っている

鞄を抱えた若者が

何かに守られているかのように


最終電車は疲れている

どこからともなく

ため息が充満している


最終電車はたどり着く

世界の片隅のような駅

起き上がった若者は

ゆらりゆらりと歩き出す

自分の中心へと