時計の針光という光を遠ざけた後の 僕が僕を夢に消し去る前の 寝室の暗闇の中を 時計の針の音が支配する だんだんと近づいてくるような音 しだいに遠ざかってゆくような音 ゆるやかに盛り上がってくるような音 たんたんと沈んでゆくような音 どこかに向かってるような音 どこにも行けないでもがいているような音 あの音の行方を かき立てられた感情が追いかけて ようやく捕まえた瞬間 目が覚めた