薄曇りの午後は

海も空も雲も曖昧で

鳥の羽ばたきだけが確かだ


海猫の鳴く前よりも

鳴いた後の方が

静寂は深さを増す


船のエンジンが

リズムを刻みながら

離れ小島を横切る


長く尾を引く航跡が

また残した淡い色に

寄り添うおぼろげな休日