足跡は証拠じゃない

生きてきたことの

波が過ぎ去りし後も

たどった道筋が体に残る


記憶の砂浜には刻まれる

転んだ時の手の跡も

立ち止まった場所の砂の深みも


昨日の駆け足が

振り出しに戻った今日の

背中を軽く押すよ


消されても続いていく

ひるむことのない足跡

怖ろしくも懐かしい

波打ち際にきらめいている命