糸深い森の中を迷わぬように 糸を引っ張って歩いてきた 枝に引っかかってもかまわず歩いた 切れそうで切れなかった 森の奥地にさしかかる頃 歩き疲れた体が問いかけてくる この糸はどこから伸ばしてきたのか そしていつしか 糸のあった場所に戻らずにおれなくなる 行くのは速かったのに 帰りは遠く感じている 糸を巻く手は止まらない たどればたどるほど 悲しくなる糸でも