さっきまで気配もなく

止まっていたはずの時間

すっと呼吸を合わせるようにして

鳥が水面を蹴上がる


あんなに大勢で

舞い上がる姿でも

見ているこっちには

寂しく映る


渡り鳥よ

どこへ行く

何度聞かれたとも知れない

質問をする

またしても返事はない


月のいる夜を越え

太陽のいる朝を抜け

鳥は本能が選んだ

次の水面に向かう

空だけを住み処にして