一本の木がある

一本の木がある

それが続くことで

一つの森がある


どこにも中心はなく

どこにも正体はなく

扉もないから

誰でも入れるようになってる


森の深みは

謎の深み

どこへも主張しない

生命力の漂い


「ちょっと一息

吸っていきなよ」と

森の声

歩かず疲れてる後姿に


並んだ二つの木の間が

何かの入り口に見えて

好奇心に吸い寄せられた

一人の僕がいる

一つの森に至る