午後のひとときは

曇り空に埋め尽くされて

一日を見落としたような

もやもやした感じが残る


雨粒を砕きながら

傘は歩いている

景色がもったいぶって

眼にも足にも遠く感じる


踏み分け切れなかった水溜りが

靴下に染み込む

とっさに浮かんだ言葉まで

湿ってしまってる


絶え間ない雨の中に

一瞬のトンネルを作り

傘は地下鉄に向かう

場違いに明るい色で