実物とは

似ても似つかぬそれを

僕はくまだと思っていた

幼稚園の頃

クレヨンで描いた僕のくまは

うさぎと笑って手を振っていた


僕の知ってるくまは

いつも二本足で立っていて

たまにぬいぐるみの姿で

家のソファーに座っていた

アニメにも出てたっけ

プーさんなんて呼ばれて


幼い子どもの心の中にある

深い森のどこかで

今もたぶん暮らしている

小さな小屋のテーブルで

大好物のハチミツを食べて

冬にはベッドで冬眠する

気まぐれ屋のくまたちが