あじさいあじさいの青が雨を呼び 雨があじさいを可憐にした 花びらは湖のように集っていた 僕は黒い傘を差して 近くの駅へと向かった 地面に染みない雨水が 靴下へ染みこんでくる にわか雨だと聞いていたのに どうやら本気だった 駅の側の花壇にある あじさいと目が合った 思わず見つめてみたけれど 雨は止みそうになかった