川の源をたどることはできても

水の源をたどることはできない

気が付けば始まっていた輪廻が

生も死もなく水を巡らせている


川は絶え間なく生まれ続けているから

人には流れているように見える

ある水は地を飲む洪水となり

ある水は憩いのせせらぎとなり


川は幾つの人の瞳をよぎってきたのだろう

水は幾つの人の体をくぐってきたのだろう

時の中に川はある

川の中に時はある


川は今も生まれ続けている

数え切れない命を含みながら