台風の日

閉めきった家が

空気を重くしていく

網戸の震えが

肌のほうまで伝わってくる

どこへも行けない日ほど

どこかへ行きたくなる

カーテンの隙間から

うずうずとした気持ちで

荒れていく庭を覗き込む

窓の外側にいる僕は

大きな風を渦巻かせたまま

散らかした心の後片付けもできずに

留まっている

台風の目